- インプラント治療とは?
- 当院のインプラント治療に対する考え方
- 当院ではノーベルバイオケアのインプラント製品を使用しています。
- インプラント治療の流れ
- インプラントのメリット
- インプラントのデメリット
- 歯が無い方のための治療である「ブリッジ」とどう違うの?
インプラント治療とは?
インプラントはチタン製のネジのようなものを顎の骨に
埋め込み、骨と結合させる治療法です。
それにより自分の歯に近い感覚で咬むことができるようになる
のです。
構造は、アゴの中に埋め込むフィクスチャー(歯根部)、
歯の部分にあたる上部構造(歯の部分に相当する)、
それらを連結するアバットメント(支台部)の3つの部分から
構成されています。
素材には、人体となじみが良いチタンが一般的に使用されます。
外科的な手術を伴いますが、とても小規模な手術です。
また、インプラントは従来のブリッジのように他の歯に対して負担をかけることもありません。
他の治療法よりも費用的には負担になるかもしれませんが、
違和感が少なく、よく噛め、取り外しをしなくてもいいなど多くのメリットがあります。
当院のインプラント治療に対する考え方
当院は、何が何でもインプラント治療を行うという方針ではなく、
まず入れ歯(義歯)やブリッジも含めて総合的に検討させて頂いております。
その後、患者様に個々の状態とそれぞれの治療法を対比させて説明させて頂き、
できる限り患者様の希望に沿うような治療法を行うようにしております。
インプラント、ブリッジ、入れ歯(義歯)のすみ分けをきちんと行いその結果、
患者様がインプラント治療を希望された場合は出来る限り負担の少ない処置になるように
様々な角度から計画を立ててインプラント治療を行うように心がけております。
当院ではノーベルバイオケアのインプラント製品を使用しています。
ノーベルバイオケアは歯科インプラントを世界で初めて製品展開した
近代インプラントシステムのパイオニアです。
ノーベルバイオケアのインプラントシステムは世界70カ国以上で使用されており、
主に先進医療を行っている病院などで多く使われています。
長い歴史と多くの経験から、高精度・高品質な材料を安定して提供してきた、
一番信用の高いインプラントシステムです。
インプラント治療の流れ
問診表にご記入いただき、検査とカウンセリングを行います。
歯を失った状況や、インプラントでどういった回復を求めているかを伺います。
また、インプラントについての説明や治療の流れを説明し、
患者さんのインプラント治療に対する理解を深めます。
検査については、全体の咬み合わせをみるために歯形をとり、模型を作ります。
そして、診断用のレントゲンをとります。
もっと詳しい状態を把握するために、後日CTを撮影します。
なお、CT撮影費は実費になります。(1万円)
人工歯根(フィクスチャー)を顎の骨に埋め込みます。
当院の手術方法は、二回法です。
埋入したインプラントが骨と結合するまで安静期間を置きます。
骨の状態や治療部位によって異なりますが三ヶ月から六ヶ月ほど待ちます。
簡単な外科手術で歯肉を切開し、アバットメントと連結し、お口の中に歯の土台を作ります。
それから、上部構造の制作を開始します。
2ヶ月に一回のペースでメンテナンスを行います。
専門的な予防処置と検査を行います。
これは、インプラントの部分だけではなく、他の歯についても行います。
つまりメンテナンスは、お口全体の健康状態をずっと維持するために行います。
ご自身の残っている歯を健康に保つことが
ひいてはインプラントを健康に保つことにも繋がります。
インプラントのメリット
インプラント治療のメリットとして、以下のような点が上げられます。
インプラント治療は天然歯の状態の80%近くまで噛む力が回復するといわれています。
自分の歯と同じように何でも噛め、食事などの不自由さから解放されます。
見た目が自分の歯とほとんど同じように仕上がり、審美的にも優れています。
そのため前歯部にも対応できます。
歯は、1本失うだけでも審美性が崩れ、身体全体のバランスにも悪影響を及ぼしてしまいます。
インプラント治療は、歯を失った部分のみを治療しますから、
ブリッジのように両隣の健康な歯まで傷つけてしまうこともありません。
両隣の健康な歯まで削ってしまうと、その健康な歯までむし歯になってしまう可能性が高くなります。
インプラントは隣在歯に一切力がかからないので安心です。
健康な歯は、健康の歯のまま残したいという方にインプラントは最適な治療法です。
インプラント治療は、自分の歯とほとんど同じ状態になりますので、
味覚が低下したり喉をやけどしてしまう心配はありません。
また食事中に入れ歯の間に物が詰まったりするようなことはなくなり、取り外して洗う必要がなくなります。
家族、友人、知人と食事するときなど入れ歯を気にしないで食事がとれます。
また、家族での食事でも同じ硬さに近い物が食べれるようになります。
インプラントのデメリット
インプラント治療のメリットに続いて、今度は考えられるデメリットをピックアップしてみました。
インプラント治療は、健康保険の適用外の治療ですので、全額自己負担です。
インプラント治療に必要とされる医療機器、材料なども高価なものが多いため、治療費も高額になってしまいます。
ただし、インプラント治療は高額治療と認められますので、医療費控除など、治療費を軽減する制度を利用できる場合があります。
インプラント治療には、厳密な検査・診断、それに伴う治療計画が必要不可欠です。
また、インプラントは埋入手術をしてから、完全に骨と結合するまでに3〜6ヶ月かかります。
その間じっくりと待たなくてはいけません。
さまざまな条件がありますので、詳しくは歯科医師にご相談ください。
糖尿病・心臓疾患・脳疾患・悪性腫瘍などの全身疾患の方、コントロールされていない循環器疾患などで、
その病気の状態によって手術に危険をともなう恐れがあるときは治療ができないことがあります。
また骨の状態によっては治療できない場合や大がかりな処置が必要になる場合があります。
糖尿病の場合、細菌の浸入に対して抵抗力が落ちるため、治療後に歯周病になる確率が高くなりますが、
糖のコントロールができていれば治療は可能です。※主治医によく相談される事をお勧めいたします。
歯が無い方のための治療である「ブリッジ」とどう違うの?
「ブリッジ」を用いた従来の治療法は、歯を失った際に、周りの健康な歯を削って、
それを土台にして橋渡して補う方法です。
このように形成された支合歯は、ブリッジを保持する役目を果たしますが、削られた部分は元には戻りません。
「インプラント」の治療法では、インプラントが歯根の代わりとなり、
人工歯冠の柱の役目を果たすので、周りの健康な歯を削る必要は一切ありません。
「ブリッジ」を用いた従来の治療法は、土台となる歯に大きな負担がかかります。
場合によっては折れてしまうこともあります。
また、ブリッジの土台の周辺はプラークがたまりやすく、むし歯や歯周病の原因になります。
そのため、約半数のブリッジが6年程度で壊れてしまうといわれています。
その場合は再度ブリッジができないこともあり、入れ歯を入れる必要性が出てくることもあります。
「インプラント」の治療法では、土台がなく、周りの歯に負担をかけないので、心配も最小限です。
耐久性においてもインプラントはすぐれた性質をもっています。
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